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ポケモンイラストレーター

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配布品が5億円オーバー!

2021年、ポケモンイラストレーターが527万ドルという超高額で取引された。当時のレートで約5億8千万。イベントで配布されたプロモーションカードが、脅威の5億円オーバーとなり話題になった。

ポケモンイラストレーターとは?

1997年~98年、コミック誌「コロコロコミック」が開催したポケモンカードのイラストコンテストにおいて優秀作品の作者に配布されたポケモンカード。数回に渡って開催された同イベントで配布されたのは合計でわずか39枚とされている。

購入者

5億8千万で購入したのはローガンポール。富士の樹海動画の炎上や、メイウェザーと試合をしたことで有名なYoutuber兼WWE所属の格闘家だ。以下の動画ではポケモンイラストレーター購入の一部始終が公開されている。

ポケモンイラストレータのババ抜き

投資は壮大なババ抜きである。誰が言ったかわからないが、ポケモンイラストレーターにも同じことが言えそうだ。ポケモンイラストレーターは39枚しか存在しない希少なカードである為、当初からかなり高額で取引されており、転売につぐ転売の末、ついにはローガンポールによって5億円を超える金額にまで到達した。次により高額で購入する人が現れなければ、それはババ抜きのババだ。このニュースを聞いた時に、「そろそろババかな?」と思われた方も多いのではないだろうか。

 

ローガンポールの一発逆転?

購入してからババを引いたことに気づいたのか、それとも計画通りかはわからないが、ローガンポールはポケモンイラストレーターの共同所有権をNFTとして販売することを、上述の動画内で明らかにした。販売内容は以下の通り。

①所有権の49%はローガンポールが所有
②所有権の51%を一般に向けて販売
③現物はポールの金庫に保管
④所有権者のリクエストがあれば、ポケモンイラストレーターを装着してWWEの試合に出場する

販売状況は公開されていないようで不明だが、上記条件を見る限り、購入のメリットはあまり見受けられない。細切れにされた少額の共同所有権を、投げ銭感覚で大勢の人に買ってもらうのが狙いか。

失われた10枚

残りの10枚はいったいどこへいってしまったのか。配布されたポケモンイラストレーターは全部で39枚、PSA(トレーディングカード真贋鑑定会社)で存在が確認できているのは29枚(2023年8月現在)とされている。もともとは玩具なのでボロボロになるまで遊んで捨てられたなどもありそうな話だが、配布当初から高額取引されていたことを考えると、おそらくこの10枚はそれぞれの所有者によって大事に保管されているのではないだろうか。

タダのものは価値が高い?

需要が供給を超えた物は高額になるが、トレーディングカードで供給数が少ないのは、おもにイベントなどで配布するプロモーション品などではないだろうか。普通に購入するカードよりも、イベントなどでタダでもらえるカードがより高額になる傾向にある。プロモーション品の入手経路の主だったものは以下の通り。暇を持て余していたらイベントに参加してみてもよいかもしれない。

①大会やイベントへの参加
②ゲームソフトや本の付録
③その他期間限定販売など

まとめ

イベントで配布されたカードが、20数年後に5億円を超える価値になるとは夢のような話だ。誰もが一生のうち一度は味わってみたい経験だろう。ちなみに、大卒サラリーマンの平均生涯年収は3億円以下だそうだ。